[黒幕の小説]

Puzzlement Cats
戸惑いネコの物語

目の前には紅く美しい太陽。
木々の間から赤色が靴を照らす。
赤い世界に二人がいた。

ただ、そこにいるだけの存在としかいえないような。
だけど、何か大切なものを見つめている。
そんな儚い少女と……

ただ、そこにいるだけで存在が大きくみえるような。
だけど、どこが頼りなさそうに立っている。
そんな強い少年が……

同じものを見て。
同じ事を感じて。

つながっていた陰が離れた。
そして、始まる。

ちょっと悲しく。
ちょっと嬉しい。
二匹の猫の戯曲をどうぞお楽しみください。

Arkhime yuky
第1話
人間の大陸インフェ
 1 カード使い ガジェットの何でも屋

1/
今よりももっと昔。
こことは違う不思議な場所。
空は青く澄み切っていて。
美しい香りが街には響いていた。
そんな街の名前はメント。

街の風貌は日本の江戸時代。
でも車も走ってるし電柱も立っている。
新しくもあり懐かしくもある。
そんな街を大きい声が響きます。


「おーい!
 ガジェット!!
 い・る・か!!!」
声を出したのは見た目は16、17歳ぐらい、少し小柄な少年。
彼の目は一軒の平屋に向いていた。
中からうめき声が聞こえてくる。
「あぁ、いるいる〜」
少年は平屋のドアを力いっぱい開けると、勝手に家に上がりこんだ。
家の中はこちらの世界で言う近代風。
二段ベット、テレビ、PC、タンス。
二段ベットの下には無造作に置かれた剣とそのほか生活必需品。
少年は置かれた剣見つけると丁寧に取った。
「あぁ〜俺の愛刀。」
ほお擦りしながら、鞘から剣を引抜く。
片刃の刀。
紫色の光を淡く放つ。
「弾乃(はの)お前はいつ見てもきれいだな!!」
といってキスをする。
そんな騒ぎでようやく目を覚ましたのか部屋の主、少年とおんなじ年ぐらいのガジェットが起き上がった。
「ふぇへ?
 あ、おはよう。」
そういって、剣と少年を両方見る。
ため息をひとつ出しながら、あきれたようにいう。
「昨日一晩かかって直しておいたよ。
 まったく、シイナだって女の子なんだから……」
少年いや少女シイナがガジェットを睨む。
「それ以上いうな。
 私はこれでいいんだ。」
ガジェットは「性格と口調が直ればかわいいと思うんだけど」という言葉を飲み込んだ。
シイナは刀を鞘に収めて腰に止めた。
「で、起きて早々悪いが、
 俺たちの何でも屋に仕事がはいってるぞ。」
「この滋賀(しが)にってことは、またモンスター退治?」
「詳しいことは、聞いてないから今から依頼主のところにいくぞ。」
滋賀というのは、この二人、ガジェットとシイナの営んでいる何でも屋。
生きるためにと二人はこの仕事を始めた。
そして、最初の事件で名前を挙げ、主に妖怪退治モンスター退治や荷物の輸送の護衛などをしている。
とくに、何でも屋『滋賀』と言うときは二人でなければ倒せないかもしれないということ。
「はぁ、じゃあ着替えるから部屋から出て行って。」
「おう、外でまってるからな。」
そういってシイナは外に出た。
ガジェットは黙って着替え始める。
緑色のパジャマから緑のジーンズに青いシャツ、その上に黒のジャンパー。
そして、彼の武器であるカードを四ケース入れる。
ジャンパーの中にとても大きいチャイナリングを四ついれる。
さらにポケットに銀玉を大量に入れる。
最後に彼は拳銃(P90)をかばんに入れかばんをもって家を出た。
外で、いこうかと話しかけて……
「」
とっさにシイナを突き飛ばしガジェットは後ろに転がった。
さっきまでいた場所の空気が圧縮される。
そして爆発。
とっさに身構えるも、間に合わず二人は遠くに吹き飛ばされた。
光の線があたりを走る。
「光の力! 今ここに受け止める枕となれ!」
シイナの声が響く。
ガジェットが吹き飛ばされた衝撃をシイナの魔法が受け止めた。
シイナは自力で着地する。
二人はあたりを見回すが何もいない。
しばらく静止していると周りの家人たちが出てきた。
ガジェットは「すいません。」とあやまり。
シイナは「やりすぎました。」とあやまった。
そして二人は爆発現場までゆっくり歩いて、確かめる。
「「魔法爆弾?」」
そこには宝石の残骸と銅線それにタイマーと電池らしきものがあった。
土の中に埋められていたのだ。
なんとなく、いやな予感がして、二人は依頼主の元へと急いだ。
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