[こうやのしょうせつ(毎週土曜日更新) 燐による小説かもしれないもの]
〜孔弥の視点から見たSaGa-Millの小説〜
第3話 (やけに改行が多いのは燐君の仕様らしいです)
                             孔也日記特別編
                             〜孔也の作品〜

〜少年が見た女剣士〜









僕が彼女にあったのは五年前、そう、今日のような秋空が綺麗な正午だった・・・。

僕は小さな頃から冒険家に憧れていてそれが元で両親と喧嘩して村を飛び出したのだ。

だが一週間後、路銀も尽き、飢えに困って盗みをして捕まったとき、彼女にであった。

「いいじゃない、べつに」

僕が憲兵に突き出されようとした時に制止の声を上げたのはローブを羽織り、腰には二本の剣をさした女剣士だった。

彼女の言葉に店の亭主は異を唱えたが「お金もってないし、憲兵達に引き渡しても代金は戻ってこないわ、なんなら私が払ってあげてもいいわよ?」

その一言で僕は店の亭主から解放された。

そのときの僕は助けられたありがたみは無いに等しくて、ただ「同情なんかするな!」っといって自分の荷物の麻袋をもち、がむしゃらにかけていってしまった。

その後気づいたら町をでていて森の中だった、戻ってさっきの女の人に誤ったほうがいいのではないかとも思ったが、いまさら引くに引けなくて、

そのまま行こうとした瞬間、世界が震えた。

僕は慌ててあたりを見回すが、どこにもおらず、僕は慌てて麻袋の中から故郷から持ってきたショートソードをだし、構える。

その刹那、殺気が僕の側面に出現し、僕は慌ててガードしたが、間に合わなくて、吹き飛ばされ、近くの木の幹に叩きつけられた。

僕は肺から大きく息を吐き出し、膝をつきながら咳き込んでしまった。

逃げなきゃ、こうしている間にもあの化物は近づいてきているんだ。

逃げなきゃ、逃げなきゃ。

そう思って顔をあげると化物はもう僕の一歩前でおり、ゆっくりと、その鋭利な爪を上に掲げた。

殺される、僕はそう思い目を強く締め死の瞬間をまった。

しかし、とっくに振り下ろされてもいいその爪は未だに振り下ろされない。

僕が恐る恐る目を開けるとそこには左胸を貫かれ、絶命していた化物の姿だった。

助かった・・・僕がそう思うと途端に強ばっていた体中が力が抜け、拍子抜けしてしまった。

「この化物はねコボルトといってこの森には夜にはどこにでも徘徊している魔物なの」

途端の声に僕は慌てて声の方へと顔を向けると、昼間僕を助けてくれた女剣士だった。

「でも、よかったわ、彼方の後をつけてたんだけど途中で見失ってね、あと少し発見が遅れていたら彼方死んでたわ」

僕がなんで後をつけていたと聞くと

「ああ、それはね、私が万屋、つまり何でも屋で彼方のご両親から彼方のことを連れ戻してくるようにと依頼されたからよ」

成る程、つまりこの人は町で助けてくれた時からずっと僕の事をつけていたんだ。

「この世界はね彼方が思ってるほど綺麗な世界じゃないわ今のように魔物に襲われる事だってあるし盗賊に襲われることだってある、その他にも様々な綺麗事ではすまないことがあるわ、彼方はそれに対応できるかしら?」

多分僕には無理だろう、現に僕は彼女が来てくれなかったら死んでいたのだ。

僕はゆっくり立ち上がると只一言、家に帰ると、だけいった。

「そう、わかってくれてうれしいわ」

彼女はそういうと僕が彼女のいるところまで歩くまで待ってから歩きだした。

結局僕の夢は叶わぬ夢だったのだ、僕は意気消沈し下しかみないで歩いていた。

「でも、彼方、素質あるわ」

えっ・・・?その言葉の意味がわからずただ彼女の顔を見ていた僕に彼女は

「普通の人間なら最初の一撃で死んでいたわ、だから、あと、最低でも十年、修行すればきっといい剣士になれるわ、そしたら・・・ね?」

そういって優しく微笑んでくれた。

綺麗だった、僕は目から涙があふれ、彼女に抱きついた。

彼女も黙って僕の背中に腕をまわしてくれた。

「だめ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!」

そのまま少ししたらどこからか大きな声が聞こえた。

「ミルを抱いていいのはあたしだけなの!!だから離れて〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

現れたのは僕より少し年下くらいの女の子だった、僕がこの子は?と彼女に聞くと

「ああ、私の旅の連れよ」

でも、僕より年下だというと

「この子は特別なのよ、それに見た目に騙されちゃだめよ、この子私よりずっと年上だから」

その言葉に信じられず目を白黒していたらその子は

「わ〜おもしろ〜い白黒してる〜」

そういって抱きついてきた、僕が顔を赤くしながら慌てていると

「ん〜顔が赤くなってる〜さらにかわいい〜」

そういってもっときつく抱きついてくる。

ゴン!!!!!!!!

その行為は彼女が剣(鞘あり)でその子の頭をどつき倒したことで終わった。





三日後

僕は彼女達に連れられて村にまで帰ってきた。

一週間と三日ぶりの村、たった十日間しか離れてないのにとても懐かしく思えた。

彼女達と家にまで行き別れるとき、まだ名前を聞いてないことを思い出し僕は去る彼女達の背中にむかって慌てて聞いた。

「ミルファ、ミルファ・ロクシェベルトよ」

「ヴィアンだよ〜」

僕の質問に彼女達は振り返りそういった。

ミルファ・ロクシェベルト

ヴィアン=アイビス・シャドー

後世、伝承歌(サーガ)に成程に有名なる、彼女達との最初の出会いだった。


作品説明
これは孔也日記でも書いた小説「ログシェイナ」の短編小説である。
ログシェイナの主人公ミルファ・ロクシェベルトともう一人の主人公ヴィアン=アイビス・シャドーなのだが、
今回の主人公は読んだ方は分かる方もいるとおもうが名も無き少年である。
この少年のモデルは昔の古い友人である。
昔、まだ汚れ無き頃の友人で、彼はとても純粋だった。
それを思い出し若干の性格をかえたのが今回の少年である。
この少年を私はとても気に入っているのでまた機会があったら登場させようと考えている。
以上で作品説明を終わります。
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